凡凡自転車日記

自転車に乗るのが好きな凡人の記録

BRM1019和歌山300 Midnight-Climer Plus②

 

前回のブログの続きになります。

https://bontohibon.hatenablog.com/entry/2019/10/22/080728


やっとこさの思いで高野山へ。既に足は終わりかけで高野山登ったら終わるなという確信があったので、高野山登った後の通過チェックでガッツリご飯食べて休憩して護摩山に備えようと考えていました。考えてはいました...


5:05 通過チェック

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高野山を登り切ってスッカラカンになった脚にムチ打ってファミマへ駆け込もうとするも数人のランドヌールさん達が外で立ち止まっています。コンビニにも幕が降りてるしもしかして...と思って見てみると、まさかの閉店。営業時間を短縮してるらしかったです。最近はコンビニのあり方が問題になってましたし仕方ないですよね。ただ、今!ここ!ではない!と声を大にして叫びたかったです。幸いなことにジェル類はギリギリ残っていたのでそれを飲み干し、足りないカロリーは自販機のコーラで賄い、ボトルの水も購入。ただ、深夜の高野山ってゴリゴリに寒く、ウィンドブレーカーを着てても寒いのにその上に冷たいコーラを流し込む訳でして。ただただ辛かったです。


そんなこんなで護摩山へ向かいます。走り始めて20分後くらいに葛城山を共にしたラファお兄さんに追いつきました。コンビニが閉まっていたことの愚痴を言い合いつつもダラダラと登ります。するとラファお兄さんが「水がないからちょっと分けて欲しい」と。僕はボトル2本にパンパン入っていたので快諾。お返しにビスコを頂きました。ここでもうぉー!ブルベやってるー!ってちょっとテンション上がりました。途中からペースが合わなくて置いていってしまったけど許してくださいね。


ごまさんスカイタワーへ向かう途中から明るくなってきました。空が明るくなるだけでこんなに精神的余裕ができるのかと少し驚きました。お腹がペコペコのペコだったのでラファお兄さんがくれたビスコを食べようとしたら5つの内2つを地面に落としてしまい、なんとも言えない気持ちになりました。でも「あ、なんかヘンゼルとグレーテルっぽい」とか考えてて疲労で頭が回ってないやと実感しました。


6:58 通過チェック

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ごまさんスカイタワーへ到着する頃にはすっかり明るくなっていて、ライトもいらないくらいでした。ここからは下り基調と聞いていたのであったかココアを飲んで下山。多少の登り返しはあれども比較的楽に走ることができました。


ただここで1つ問題が、高野山のファミマで補給できなかったツケがここに来て回ってきました。眠気と空腹でフ まともに走れない感じでした。なにかカロリーが欲しい、カロリーが欲しいとゾンビのように彷徨っていましたが、こんな朝早くの山奥で開いている飲食店などある訳もなく道の駅の自販機のソフトドリンクより微かなカロリーを頼りに走っていました。


唯一の救いが下り基調だったことです。登りのルートであれば行き倒れ出たでしょう。


9:28 PC2

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長かった山岳エリアが終わりここからはひたすら42号線を走っていきます。その前にPCで補給。全部で1000円くらい買いました。パン2つにシュークリーム、プロテインジュース、ボトルの中身、スニッカーズ2本。ペロリと食べることができました。


コンビニの前で食べてると後続の人が1人。ラファお兄さんかな?と思いきやまさかのPC1の手前でパンクした人でした。「パンク大丈夫でした?」と聞くと「大丈夫やった!護摩山の後は下りやったからゴリゴリ踏んだらこれたわ」と言っててなんやこの人バケモンやんって思いました。その人は買い物を済ますとすぐに出発していきました。


56分後くらいに自分もPCを出発したんですが、42号線がバチバチの向かい風。しかも強風。体感34m、もっとあったかもしれません。体がもってかれるくらいには吹いてました。ここで完全に心がポッキーン!と折れてとりあえず、進めればそれでいいと淡々と踏み続けました。もはや踏んでたのかも怪しいほどに弱々しかったです。


山を降りてからは日も登っているので気温が上がり暑さとの戦いでもありしました。


11:07 PC3

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幸いPC2PC330kmくらいしか離れてなかったのでパンクした人と再合流。風がきついから一緒に行くことに。42号線は風が強いだけじゃなくて車通りも多いし、車を避けるために路肩に寄ればガタガタやしで思ってる以上に走りにくい道でした。あと、アップダウンの繰り返しなので思ってる以上に体力がもってかれました。


42号線から千葉山方面へ向かいます。一緒に走ってる人曰く、「サラ足できたら大したことないけど、この脚の状態じゃきつい坂」と聞いて既に心がポッキーでした。そして何よりも心をポッキーしたのが、坂に入る前の眼前に広がる景色でした。真正面から千葉山を見るので絶望感が半端なかったです「今からこの山登るんかぇ...


斜度が緩いところもありましまたが、斜度が10%超えるような箇所も多く、心が何回ポッキーしたから覚えてないです。鞄の中に忘れられたポッキーくらいポッキーしてました。


13:11 通過チェック

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ここが最後の登りだったので踏ん張って登頂。無人販売のみかんを食べようとしたけど、椎茸しか売ってなくて絶望。運の悪いことにボトルもスッカラカン。脱水気味のままダウンヒルへ。道も細くてガタガタやったし危なかったなぁと。


千葉山を下ったら再び42号へ。トンネルの迂回路を走ってる時に見覚えのある景色が...和歌山マリーナシティチラリズム


スッカラカンだった脚が嘘のように軽くクルクルと回りました。メロスも処刑場に駆け込む時はこんなテンションだったんだろうなと今なら共感できます。


14:28 フィニッシュ

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やっとこさゴール!15時間28分でゴール!

わかやま館へ入りゴールの手続きとメダル購入。ブルベ走るならメダルを買わない手はないですよね。それに今回は和歌山一きついブルベですから。メダルの違いはないですけど、その重みの違いは走り切った人だけがわかると思います。


PC3から一緒に走った人と健闘を称え合いながらオダックス近畿の人たちとおしゃべり。こっちはヘトヘトだけどどれだけしんどかったかを話すし、オダックスの人もそれを聞いてくれる。この場面もすごい楽しかった。


しんどいけど楽しかった。しんどい以上に達成感があった。しばらく自転車には乗りたくないなと思いつつ、400km600kmのブルベのことも考えてます。笑


今年のブルベの開催はもうない(BAK2つ開催)ので来年また200kmから取り始めます!


PBPの翌年からメダルが変わるらしいのでどんなデザインになるのか楽しみです。


ではでは。